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飲食店先輩経営者からのメッセージ

すでに飲食店経営者として活躍されている先輩経営者から後輩経営者に向けてのメッセージです。
これから共に飲食業界を引っ張っていく後輩経営者へたくさんのメッセージが寄せられています。

北海道の先輩経営者からのメッセージ

有限会社 TYRELL カレー食堂 心

「学ぶ・待つ・真似る」

開 加津也 氏

スープカレー
2001年9月 開業

設計、カメラマン、アパレル、音楽関係のプランニングなど多くの職種で、国内のみならず海外での活躍経験もある多彩な才能の持ち主。28歳から洋食レストランでコックとなり、不思議な巡り合わせから、同レストランの新規事業としてスープカレー専門店を立ち上げ、調理・運営などを3年に渡り手がけ超繁盛店にした経歴を持つ。32歳の時に「カレー食堂 心」を独立開業した。当時、札幌のスープカレー店も70軒(現在約220店程)程度で、マニアックなお店が多く、気軽に入れる雰囲気の所が少なかった事から、“マイナー料理を、メジャーに押し上げ一般化させよう”と考え、味はもとより、若い女性が1人でも入りやすいカフェ風のお店作りと、接客サービスを重視し、OPEN直後から行列が出来る盛況ぶりで、あっという間に、繁盛店となった。経営理念は、「学ぶ・待つ・真似る。」良いモノを吸収する柔軟性と、時代を読みタイミングを見計らう、経営者としての才能を如何なく発揮しての結果だった。何れ“家庭の食卓にスープカレーが普通に上がる食文化”に育てたいとの想いと、出逢いから全国展開するに至り、現在は、海外進出に力を注ぎ、台湾、香港などアジアを中心に、活躍の場を広げている。

有限会社井上商事

「人の喜びを自分の喜びに!」

井上 和人 氏

居酒屋
1977年開業

「活菜旬魚さんかい」は、創業36年目を迎える歴史あるお店だ。元々は、先代が寿司店を創業した所からのスタートで、現在2代目の和人氏が代表となり、経営中である。18年前に入社した当初、ちょうど回転寿司や、出前寿司などの業態が出始め、ナショナルチェーンの居酒屋が幅を効かせて来た時勢だったことから、15年前に会社としても寿司屋から、“寿司屋での経験を活かした居酒屋”に業態を転換した。代替わりに伴なう様々な苦労も従業員の幸せにしたい一心で、乗り越えてきた。「さんかい」の明確な魅力は、寿司屋時代から培ってきた、魚の目利きと、“3世代が通える地域密着型のお店作り”だそうだ。流行りのように、見た目重視の刺身の盛り合わせが多い中、“本物の価値”で勝負している。経営で大切にしているのは、「人の喜びを自分の喜びに!」代えられるような人材育成だ。現在札幌市内に7店舗、展開も、傍目には派手に見えるかもしれないが、あくまでも、従来共に働いてきた、家族や、中心スタッフにお店を持ってもらいたいとの思いからだ。そのスタンスは、今でも変わらず、あくまでもスタッフの活躍の場を作る為に、必要であれば、新業態開発や、ダイレクトフランチャイズも視野にいれた展開を行う予定だ。

株式会社ラフダイニング

「子供たちの未来の為に飲食業界の価値を上げる!」

大坪 友樹 氏

居酒屋
2005年開業

2004年、とにかく独立する!と決意した。これが、飲食店を始めた一番の理由だった。学生の時、和食店に勤めていた事もあり、一番近かったのが飲食だった。今思えば、ほとんど“ノリ”だったかもしれないと、当時を振り返る。2005年、地下鉄澄川駅のはずれで、1店舗目「懐飲庵」を開いた。繁盛のきっかけは、“人の魅力”。いつしか、お店は、「この人に逢いたい!」と思って通ってくれるお客様で、溢れかえっていた。創業スタッフで巣立っていった仲間も、同じ業界で、それぞれに活躍している。そんな素晴らしき人材が育つチーム作り、組織作りの秘訣は?の問いに、“心を温かく”そして、“共通言語”を作ること。大事にしていることは、経営者としては、常にドライでありながら、心は温かく!を意識している。現在は、「究極の産地直送」を目指している。しかし、多くのお店が、取組んでいるが、実情は、言うほど簡単なモノではない。今後の飲食業界の価値を上げる!という使命を果たす為にも、ここまでの仕組み作りに3年以上の歳月を費やした。まだまだ、道半ばと、努力を続ける。“繁盛”とは、そんなにナマ優しいモノではないと知っているから、そして、これから創業する人達に伝えたいのは、小手先ではない、根の深い「志」が必要であることに気づいて欲しい。関わる人達の10年後の幸せを実現するために、何をすべきなのか。厳しい業界を生き抜き、一から創り上げて来た人間だからこそ出せる言葉だ。今後は、業界の価値を上げる為の成長戦略を実行していく。

ぽじてぃぶらんど株式会社

「毎日がお祭りのような居酒屋」

大塚 康平 氏

居酒屋
2001年開業

10代の頃、恩人との出逢いがきっかけだった。家業が飲食店で、幼い頃から苦労した経験があり、「自分はこの道には絶対に進まない。」と思っていた飲食業の魅力にすっかりはまり、天職と受け止めた。チャンスは23歳の時に訪れた。開業費用ゼロで25席の焼鳥屋の“のれん分け話”が舞い込んだ。手取りは少なかったけれど、自分のお店とお客様を愛して、何年間も休まず、楽しんで働き続け、4年後に念願のオリジナル店舗“地鶏と旬の魚”を主力商品にしたお店を立ち上げた。幾多の試練を、「諦めず、ヒト・モノ・環境・時代のせいにせず、出来ないと決めつけず、自分を信じる」という強い精神力と、努力で、乗り越えて来た。現在は、地元東区で、「毎日ワクワクドキドキお祭りのように楽しめる居酒屋“和みDining笑琉”」と「スタッフとお客様の近い距離を大切にする、やきとりと旬魚“和み~なごみ”」の2店舗を運営する。「志の事業“志事”」として、取り組んでくれるスタッフと共に、色々な意味で、社会に貢献できる組織を作り、「お客様も、スタッフも、楽しく元気になって帰れるお店」を人材育成と一緒に展開する!

Cafe 福座

「全ての正解は、お客様の声にある。」

福元 浩太郎 氏

カフェ
2009年12月開業

ユカンボシ川河畔公園彫刻広場が、唯一の目印と言っていい、恵庭市の奥まった住宅街の一角に、「カフェ福座」がある。今から5年前、独立を夢見て、自分の周りにある素材を拾い集めたら、カフェという形に辿り着いた。「勝率の極端に低い業種でしたが、今考えると無謀ですよね?」と微笑ながらさらりと語る。開業時に重要視したのは、「良いものを知る大人が心地良く過ごせるお店」ただ1点、大人の方々に支持して頂けるお店作りに集中した。 その為に必要な事は全て、お客様の声、お客様の反応を見て、良いと思った事は、すぐに取り入れた。逆に反応の悪いモノは、即座にやめたそうだ。庭向きの壁を全てガラス張りにし、黒を基調とした木材で、センスの光る空間を作り上げたのも、そんなお客様の声を形にしたモノだそうだ。その徹底した雰囲気作りへのこだわりが、受入れられた。今や、押しも押されもせぬ繁盛店だ。リピート、口コミをして頂く為に最も力を入れているのは、敢えて自慢する事無く、一口飲めば分かる「厳選珈琲」と、「接客サービス」だ。有能な秘書のイメージでスタッフ教育を行った結果、お客様から「福座は、客層がいいね」と良く言われるようになった。言葉遣いに注意を払い、落ち着いた接客を心掛けている。何か失敗談はありませんか?の問いに対して、「今でも殆ど全てが思い通りにいかない、上手くいかない事ばかりです。」“志”の高さと、“謙虚さ”を同時に感じました。 経営者として、もっとも重視しているのは、「スピード」。ライバルである大手企業が、唯一出来ないのは、「スピード」であるとの持論だ。他人の言う事を聞かない性格を自覚し、敢えて色々な方の意見を吸収して、良いと思ったモノは、スピード感を持って、形にして来たから今がある。「全ての正解は、お客様の声にある。」海外進出も視野に入れた店舗展開も行い、更なる夢を追いかけて、高見を目指す。

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