北海道の先輩経営者からのメッセージ
ダーツへの愛が溢れる自分だけのオリジナルスタイルのお店
小林 託也 氏
鉄板ダイニング&バー平成23年開業
調理の学校を卒業後、様々なサービス業を経験し、「自分らしいお店を自分で出したい」という思いから、ダーツバーを2011年にオープンさせた。
もっと旭川でダーツを身近に感じてほしいと思い、東京で鉄板焼き屋で修業を積んだ経験を生かして、2015年11月に現在の【鉄板ダイニングZill】として移転オープンした。
鉄板焼きメニューが豊富なことはもちろん、ランチでは道産の牛肉と豚肉などの素材にこだわり、粗びきと細びきの独自の配合を研究したハンバーグが大人気となり、食感が違うと好評だそうだ。
店内にはダーツがあるため、食事をしに来た時にダーツを見てちょっと楽しそうだと、身近に感じたり、気軽に楽しんでいただいたり、何かのきっかけになればと、旭川でダーツをもっと広めたいという強い思いも持っている。ダーツを楽しませることなら誰にも負けないと、食事もダーツも楽しめるお店というコンセプトを大切にしている。
これから始められる方には、苦しい時も自分のスタイルは変えずに、自分が今までやってきたこと、こうしたいな、と思ったことは大切にしてほしいとエールを贈る。
工事の際は確認をしっかりと、立ち合いや確認が大切
代表 梅野 紗季 氏
占いカフェ平成27年開業
元々占い師としてイベント出店で活動してきたオーナーが、誰でも来やすい雰囲気で、落ち着いて話せる場所を作りたいとカフェをオープンさせた。飲み物はデトックスや冷え取り、美肌、リラックスなどの効能があるこだわりの種類豊富なハーブティーや、ノンカフェインで妊婦さんも子育て中の女性も、子供も安心して飲めるルイボスティーなど、身体に良い飲物を取り揃えているのが特徴的だ。
占いや様々なヒーリングメニューが豊富なカフェという、他にはないオリジナルティー溢れるところが魅力である反面、初めは悪目立ちしてしまい、なかなか入りにくいと感じられてしまう点で、口コミができるまでは苦労したそうだ。
また業者さんからは、女性経営者なので下に見られやすく、その中でもいかにマナーや対応に気を付けて、言うときは言う、しっかりとした態度をとっていくかを大切にしている。実際に、材料が多くて余っていた物も請求されてしまったり、女性なのでわからないだろうと思われてしまい「あとはやっておくからね。」と説明せずに済まされそうになった時にも、確認をしっかりしていくことでトラブルを避けることができたそうだ。配管工事では立ち会っていなかった時には、工事の後も泥だらけだったこともあり、配管などの内側を乱雑にされると後から修繕するほうが大変なので、絶対に毎回立ち会った方が良い、と力をこめる。
これから開業する方には、初めのコンセプト作りが何よりも大切なので、その軸だけしっかりと準備して、あとはやる気と気合でがんばってほしいとエールを贈る。
飲食店淘汰の根本的原因は“人的資源の流出”と“経営者としての勉強不足”
代表取締役 渡部龍哉氏 氏
複数業態、多店舗平成18年開業
元々アパレル系の会社を運営しながら夜は飲食店に勤めていた。アパレル業界は、“洋服目当てのお客様に来てもらう業種” で“飲食店はお店の魅力でお客様が来てくれる業種”という魅力に気づき、一念発起して飲食店経営を始めることを決意した。初めはバー業態での船出だったが志したのは、100店舗100業態。独自のスタイルで様々な店舗を増やし、今や海外6店舗を含む16店舗を展開する。開業時に苦労したことは?の問いに「夢中でやっていたので苦労も苦労と感じていなかったのでは・・」と当時を振り返る。生存競争の激しい業界の中で10年以上継続してこられた秘訣を「経営に対して真面目に取り組んできた結果」とあくまでも謙虚な姿勢を崩さない。90%以上が淘汰される業界の根本的原因を“人的資源の流出”と“経営者としての勉強不足”との考えから、経営で最も大事にしているのは「人」と「教育」で、お客様にとっての満足と、その満足を提供する人材(スタッフ)の喜びを最も重視しているそうだ。これから始められる方に対しては「やりたくないことをやり続けなければならない仕事!との決意が無ければ難しいのではないか。」とエールを贈る。今後は海外展開を含む目標目指して、時代を読み、ニーズをつかみ、トレンド、状況に対応しながら景気にブレナイ経営を進めていく。
色々な人の意見に耳を傾けながらも、オリジナリティーを大切にしたブレない店づくり
邉見 俊介 氏
カフェ&バー平成23年開業
10年以上小売り業のサラリーマンとして、現場の立場も管理職の立場も経験し、現場と経営者のギャップに苦しんだ経験から、経営者がお客様と直接接してお客様目線を大切にできる飲食店をオープンさせた。
経験がなかった分、フラットに見ることができ、何色にも染まっていないからこそ固定概念がなく、オリジナリティーを出せたことがお店を続けてこられた秘訣でもあるが、同時に反省点として、経験がないのだから人に聞けることは聞いた方が良い、ということも学んだそうだ。
聞かなかったら自己満足で終わってしまうけれど、他の経営者の話を聞くことで選択肢が増えるので、色々な人の意見を聞いたうえで、自分で選択することが大切だと感じて、現在は経営に生かしている。
70年代のアメリカをイメージした店内は、音楽も雰囲気も食事も全てにこだわりがつまっている。バッファローウィングなども既製品は使わないオリジナルソースを配合するなど、自分で考えてここでしか食べられない料理や旭川にあまり無いものにこだわる。海外ビールも50~60種類あるため外国人客も増えてきているそうだ。
それでも原点としては、地域に根差してお客様が一人で来ても気軽に食事をしたり、お酒を飲みながら色々な話ができる長い付き合いができるような温かいお店にしたいと、初心を大切にしている。
原材料に勝る商品なし
勝俣 克廣 氏
レストラン昭和44年開業
昭和44年23歳の時に、牛乳生産に特化する酪農を営むため両親と共に神奈川県箱根市から北海道千歳市に移住し、原始林を伐採・開拓する所からスタートした。新しい土地には“地力”がないため止む無く化学肥料を使用するも牛たちの健康面に影響が出たため“いい牛が元気で生きられる牛のための有機栽培”を目指し悪戦苦闘の末、土壌改良に成功。微生物との共存共栄のバランスをとり、トウモロコシやジャガイモ、大豆などの輪作を行っている。生産・加工・体験・観光・飲食店を兼ね備え“人とのふれ合い”を重視した観光牧場は大人気となりシーズンに関わりなく多くのお客様で賑わう。自慢のソフトクリームや、国内でも珍しい“水牛(地中海)のモッツアレラ”は食べた人に感動を贈り続けている。平成元年にファームレストランを開店し、本格的な6次産業化に着手“原材料に勝る商品なし”の志で、高付加価値な素材を重視したステーキやハンバーグなどの料理を提供している。今後も来場して下さったお客様にリラックスできて、楽しい・嬉しい環境づくりを続けていく。