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飲食店先輩経営者からのメッセージ

すでに飲食店経営者として活躍されている先輩経営者から後輩経営者に向けてのメッセージです。
これから共に飲食業界を引っ張っていく後輩経営者へたくさんのメッセージが寄せられています。

北海道の先輩経営者からのメッセージ

クレイジースパイス  

夢は叶えるものであり、追い続けるもの。その熱意で進化し続けた21年。

斉藤 辰矢 氏

カレー専門店
平成7年開業 

元々は体育の先生になりたかったというスポーツマンの斉藤さん。大きなケガにより諦めざるを得なくなったことで、昔から好きだった飲食店への道に繋がったそうだ。高校時代から一人暮らしをしながら毎日お弁当を手作りしたり、料理が大好きで特にカレーが好きだったことから、カレー博覧会に応募し、グランプリをいただいたことで確信を持ち、背中を押されて開店。マイナスからのスタートだったことで、やるしかないととにかく必死だったため、「ドアをこじ開けていくのは自分の魂しかない!」と、真冬の旭川でも、【気合い】と書かれたランニング一枚で自転車で出前をすることでとにかく目立たせ、出前メニューはポスティングではなく、一軒一軒会社に直接挨拶をしながら手渡しをする。こうすることで旭川が見えてきて、時代の流れをくみながら進化させてきたそうだ。 「夢は叶えるもの。叶えるために何ができるのかを常に考えて、達成したら、次は何ができるのかと考える。そうやって夢は追い続けるもの。」その熱い思いは、スタッフさんにも伝わり、野球関連の夢をもっていたスタッフをプロ野球日本ハムファイターズの裏方スタッフとしてこれまで2名が入団したほど、「夢はつかむものだ!」という思いが生き様として溢れている。
変わらないために変わっていく。時代の流れは早いからこそ、時代に合わせて地域の人たちが集まる場所にするための工夫は欠かせない。
今では、日本全国からファイターズファンが集まり、注目をされているが、根本にあるヘルシーで安心して食べられるカレーであることは、今後も守り続けていきたいと語る。胃腸にも優しい、アスリートも安心して食べられるように、動物性脂肪を最小限にした低カロリーなヘルシーなカレーは、日本ハムファイターズの選手達が旭川に来るたびに来店される。夢は、死ぬ日を退職の日にすることだと、前を向き続ける。

えびすけ株式会社 福吉カフェ

飲食店は街作り、街を元気にできる和みの場に

海老子川 雄介 氏

カフェ
2016年4月開業

 旭川愛に溢れるオーナーの海老子川さんは、大正14年に建てられた現店舗が、前身の常盤商店の閉店により解体されると聞き、100年の歴史ある建物をなんとしても残して利用したい!とカフェを開業する流れとなったそうだ。  旭川のシンボルである旭橋の魅力を知ってもらい、観光資源として市民の心の拠り所としていきたいという思いから、旭橋をモチーフにした焼き型を使い、手作りのデニッシュで北海道産の食材を包んだ「ときわ焼き」が看板メニュー。【「和」がままなひとときを。】をキャッチコピーとして、美味しいおやつを提供することでお客様が明るい気持ちになってほしいという思いがつまっている。
街づくりの一環として、地元の老舗企業の食材を使いたいと、福居製餡所の餡と旧吉川園の抹茶を使ったコラボドリンクをメニュー化したことも、旭川を元気にしたい思いから生まれた発想だったそうだ。
開業時の苦労としては、サラリーマンとしての感覚と経営者1年生があびる環境の変化、考え方のスイッチについて、かなり勉強してきたそうだ。 これから始める方には、飲食店は街づくりなので街を元気にする気持ちでやってほしいとエールを贈る。
旭川を奇跡の街だと心から愛しているからこそ、旭川の観光スポットとなり、街を元気にすることで、冬季オリンピックを旭川で開催するのが夢だと、熱く語る。

Cafe Rest Den

ハンバーガーの常識を超えた添加物を一切使用しないこだわりの味

田村 洋介 氏

ハンバーガー
平成24年開業 

元々は店舗を持った居酒屋を経営していた田村さんは、移動販売車による出張出店というキッチンカースタイルに切り替えて4年以上が経過し、全道各地に年々ファンが増えている喜びを、日々感じられているそうだ。
しまざき壮健牛に自家製ベーコン、道産小麦のバンズ、当麻産野菜を中心とした、素材にこだわった完全オリジナルのこだわりのハンバーガーは、子どもはもちろん、普段はお肉を食べないというご年配の方まで幅広い層のファンが増えているのが特徴だ。
普段はハンバーガーを食べない方から、「ここのハンバーガーだけは美味しい!」とリピートしてくださるお客様や、遠方のイベントで出店した際に気にいっていただけたお客様から、「また食べたいのだけど、次はどこでやってますか?」という問い合わせがあったり、同じ場所ではないからこそ、毎回新しいお客さまとの出会いが増えていくことも、楽しく続けていけている理由の一つだそうだ。
 開業時は、一般的なハンバーガーのイメージが大きかったり、知名度がない分あまり気にかけてもらえないなどの苦労があったものの、一度食べてもらうと口コミやリピーターさんに繋がり、イベントで呼んでもらえることも多くなったキッチンカー。今後は、この味を広めるためにキッチンカーをもっと増やしていきたいと展望を語る。 

鯉之助

“やりがい”にこだわる!

代表 中里拓二氏  氏

うなぎ屋
1953年開業

先代である父親が創業し、現在2代目である中里拓二氏がお店を切り盛りする「鯉之助」さん。1953年創業の超老舗店だ。元々父親の作る和食料理・うなぎ料理の味が大好きで、その味を継承したいと思い修業の道に入ったそうだ。尊敬する師の下で20歳の頃から修業に入ったこの道一筋40年以上という筋金入りの職人である。事業を引き継いだのは2003年頃。先代の味を引き継ぎ、尚且つ自分の味も追及するという新たな修業が始まった時に忘れられないエピソードがある。常連さんから“味が変わったね、親父さんどこいったの?”と聞かれた時だそうだ。自分は20年以上にわたり教わってきた味を忠実に守ってきたつもりだったが、お客様はそうとは思っていなかったということを再確認し、そこから更なる精進を続けたそうだ。“味を常に見直し”、“徹底した多店舗視察”を行い、父親直伝の技と、新たなスタイルを追い求め続けてきた。目指す「お客様にいつもと変わらぬ伝統のうなぎを気持ち良く召し上がっていただけるお店作り」に集中して、改装に取り組みお店の居心地感を改善したり、ランチのお客様にもリーズナブルなうなぎを提供し“うなぎ=高級で滅多に食べられない”というイメージを払拭したいとメニュー作りにも趣向を凝らしてきたそうだ。長きにわたり継続してこられた秘訣を伺うと「父親が作りだした伝統の味を守ってきたことと、お客様の要望に出来る限り応えたい!との思い」と語る。経営で一番大事に考えているのは“売上”と“仕入”と“経費”のバランスだそうだ。これから始められる方には「やりがいにこだわって頑張って欲しい」とエールを贈る。今後は、多店舗経営よりは現在の店舗を守り精進を重ねていく。

ピザハウス ココペリ

自分の軸を大切に、歴史を作っていく中で作り上げてきた店づくり

代表  樋田 守昭 氏

ピザハウス
平成13年開業 

日本一周を旅して、北海道で子育てがしたいと移住され、大雪山が見えるところで生活したいということと、自分のペースでできる点で、あえて観光地ではない当麻町を選んだという樋田氏に話を伺った。
森林を手に入れて、ご夫婦で木の伐採から更地にするところから始め、店内の壁の板も、テーブルや椅子のほとんども、ここで伐採したカラマツを使って自分たちで作ったそうだ。大きな一枚板のテーブルやカラマツの丸太の椅子が、お店の雰囲気を作り出している。
お店のコンセプトは、誰でも気軽に入れる【ちょっとした非日常を味わえるお店】で、実際に赤ちゃん連れの方も多く、上は99歳の方まで、幅広い層の方が来店されているそうだ。
店内にある大きな窓の外は、森林に囲まれており、自然が四季折々変化してくれることで、吹雪の日も、春の芽吹きの日も、紅葉の季節も、その時の出会いを楽しんでいただける作りとなっている。
思い立ったことはやってみることが大切だと思い、ご夫婦で森林を更地にしてきたけれど、チェンソーなど使ったこともなく、重機などももちろん経験はない中でも、やろう!と決めたらできないことはないんだと感じたそうだ。 
これから開業される方には、自分の店はすぐにはできあがるものではなく歴史を作っていく中で出来上がっていくので、自分の軸をぶれずに、こういうことがやりたくて飲食店を始めたんだ。という思いを大切にしてほしいと、エールを贈る。

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