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飲食店先輩経営者からのメッセージ

すでに飲食店経営者として活躍されている先輩経営者から後輩経営者に向けてのメッセージです。
これから共に飲食業界を引っ張っていく後輩経営者へたくさんのメッセージが寄せられています。

群馬の先輩経営者からのメッセージ

大龍

お客様を喜ばせるのが使命!

黒沢 啓二 氏

ラーメン
1983年10月

実家がラーメン店を経営。しかし、家業を継ぐ気はなく、学校卒業後サラリーマンに。しかし、まもなく父親が体調を崩し、会社に勤めながらお店を手伝う事になったのだそうだ。20代前半の頃だったという。

その後父親が他界。お店をどうするかの決断を迫られた時、約5年間、1日の休みもなく手伝ってきて、決して苦痛ではなかったし、だんだん面白味も感じてきたので、自分が継ぐことを決意したのだそうだ。

継ぐにあたっては、ラーメンはもちろん、 焼きそば、つけ麺等の麺類をすべて手打ち麺に変えたのだそうだ。麺を打つ量も増えて大変だったが、「全品手打ち麺」という打ち出しはインパクトがあり、お客様に受け入れてもらえたとの事。

さらに、すべての量を他店の1.5倍にし、大盛りは350gにして他店の完全な2人前の量にしたのだという。しかも家族で利用してほしかったので、取り分けもOKに。

ここまでやると、うわさが広がって、大食いの方や、お子様連れのご家族などを中心に、新規客もかなり増え、リピーターになってくれた方も少なくないそうだ。

看板メニューは「五目あんかけラーメン」(広東麺に近いもの)。
普通ラーメンというと醤油、豚骨、味噌、などで味を競っているが、その枠で戦っていては大手には勝てないと考え、他店ではなかなかやっていない、やっていてもメインではない、広東麺で行こう、「あんかけラーメン屋で1番になろう!」と決めたのだという。

おかげさまで、大食漢の若者から、家族連れ、シルバー世代(五目ラーメンはあっさり味)まで、あらゆるお客様にヒットしたのだそうだ。


開業当初は人で非常に苦労したとの事。
狙いが当たって、好スタートは切れたが、両親が2人で切り盛りしている時に比べ、いきなり4倍の売り上げになったので、人が全く足りず、当初は自分が1日16時間働いていた、とご主人。

すぐにアルバイトを募集したが、自分もそれまで雇われていた側だったので、どう人を使ったらいいのか、どうしたら人がついてくるのがが当時よくわからかったという。

これまで継続できた秘訣は、地域で唯一の店を目指し、それが受けたことに加え、顧客リストも地道に収集し活用しているおかげ、との事。今メール会員は2,500人、席数の約50倍の人数がいるのだそうだ。メール配信は週1回。

ちなみにメール会員特典は、ギョーザ380円が90円!(1人前)
原価割れだが、顧客情報は重要だし、お客様が喜ぶことは続けようと決めたのでいまでもやっているという。

経営理念は、
「お客様をいかに喜ばせるか」「スタッフを大事に」

これから始められる方へ、
お客様を喜ばせるために、全力を尽くすのはもちろんだが、自分の「世界観の中で生きられる」!これこそが商売の醍醐味だと思うので、頑張って欲しい。とエールを贈る。

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