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飲食店先輩経営者からのメッセージ

すでに飲食店経営者として活躍されている先輩経営者から後輩経営者に向けてのメッセージです。
これから共に飲食業界を引っ張っていく後輩経営者へたくさんのメッセージが寄せられています。

北海道 道央の先輩経営者からのメッセージ

Dining BAR 風音KAZANE

「面白き事もなき“夜”を面白く」

綾小路 諒真 氏

ダイニングバー
2013年開業

若い頃、先輩が経営するショットバーに憧れていた事もあり、いつか飲食店を開きたいという願望があった。人見知りで、積極的ではない性格だったが、飲食業界に勤め、厳しい先輩達に鍛えられながら、お客様と接するうちに、飲食の魅力にハマり、人とのコミュニケーションに喜びを感じるようになった。そこで、複数店舗のお店の運営にも関わり、経営感覚が磨かれた。そんな折、知人が経営していた店舗で、水道管が破裂するトラブルがあり、それを機に、大好きだったそのお店を守りたいとの志から、自分で立つ事を決意し、平成25年に開業した。“生まれたからには、生きてやる!この星の全てを見てみたい!”という思いが強く、海外旅行等に出かけ、見聞を広げて来た経験も含めて、偏らずに、型にハマらない料理を提供している。食材販売者とのコミュニケーションを重視して、その時に一番良いと思うモノを仕入れて、ジャンルにこだわらない料理を考えている。好きな言葉は、「始めるには遅すぎる、だけど諦めるには早過ぎる」。数多くの失敗を繰り返しながらも、チャンスは、一瞬しかないと思い、懼れず、人生のゴールを決めず、役者等の活動も含めて、今後も機会があれば、何にでも果敢に挑戦を続ける。

BAR一慶

「一日の終わりに辿り着く場所」

本間 一慶 氏

バー
2007年開業

17歳、ホテルでの配膳アルバイト時代に、接客業の楽しさに目覚めて以来、飲食業の魅力にすっかりハマり、そのまま飲食業界に就職。バーテンダー中心に、料理の修業を経て、2007年、29歳の時に、いくつもの縁と縁が重なり、これは、偶然ではなく、必然だと感じて独立開業した。師匠の教え通り、入った瞬間に“非日常”を感じられる場所作りに徹し、「1日の終わりに辿り着く場所」として、隠れ家のように、他人に干渉されない癒しの空間、自分だけの居場所を意識したレイアウトと雰囲気を演出し、お客様それぞれが、思い思いに、お酒や葉巻、料理などを楽しむ。想いは、「入ってきた時よりも、少しだけ楽しくなって帰って頂く」事だ。実は、バー業界は、歴史と伝統を重んじるのが常識であり、若い世代が入りにくく、ハードルが上がりがちだが、ここ「BAR一慶」は、その常識を破り、ノーチャージ制を導入したり、営業時間外に若年層向けのイベントを開催したり、と間口を広げている。また店内外でイベント活動では、“1店舗で出来る限界を超えるには、地域を盛り上げる事”と考え、ススキノ地域全体の活性化にも積極的だ。今後は、時代時代に合わせた在り方を常に追い求め、次世代に繋がる“新しいバー文化”創造に奔走し、20年後メインの飲み手となる20代の若い世代が、背伸びの仕方を学べる店作りと、バー業界を担っていける人材育成に力を注ぐ。

株式会社夏目 鮨 「棗」 他

「人材が伸びれば企業も伸びる!」

大坂 智樹 氏

和食
2010年開業

高校時代に、地元、留萌で3年間アルバイトをした経験から、鮨店に就職し、21歳の時、札幌に移り、市内有名鮨店にて、15年間修業、3年間にわたり、お店を任せて頂き、運営・経営のノウハウを学び、お世話になった親方に許可を得て、平成22年「鮨棗」を開業した。現在も自らプレイヤーとして、現場に立っているが、経営者の覚悟を持って、計数を管理し、プレイングマネージャーとしてのバランス感覚を大事にしている。現在「棗」2店舗、「葵」2店舗の計4店舗を運営しているが、あくまでも、“いつも頑張ってくれる仲間と、色々な方のご縁のお陰“と話す。これから開業を目指す方に対しては、「修業・我慢も大事で、経営者の立場を理解し、決して勢いだけで、始めない事。」と経験談としてエールを贈る。商売とは、「人」と「人」の間にあるもので、お医者様と患者様の間に医療が存在するが、それを行うのは「人」、人柄も含めた信頼関係が何より大事と考え、1人1人を大切にして、決して裏切らない事、そして、美味しいモノを出すのが当たり前の時代に、同じ金額のサービスであれば、どの位「喜び」という付加価値を提供できるのかを追及する。今後は、東京・海外も視野に、「人材が伸びれば企業も伸びる」と考え、仲間と共に成長するチャンスがあれば、新店舗も出して行く。

株式会社SMILE SOL 粋な居酒屋 あいよ 他

「笑顔と元気!ノリと愛嬌!」

小川 宏 氏

居酒屋
2010年開業

調理師専門学校を卒業後、スノーボードの関連会社に就職し、人と接するサービス業の魅力に気づき、25歳の時、飲食店の社員として転職した。2年程務め、独立を目指していた所、勤務先の社長から、店長を務めていたお店を、暖簾分けの形で、独立を支援をしてもらえる事となり、27歳の時に起業。現在は、「粋な居酒屋あいよ」を軸に5店舗を展開する。企業理念は、“辛い事、苦しい事も楽しく笑う”だ。一見辛く、苦しい事も、いつか笑えるようになるまで、一生懸命やってみて、その時、本当に自分自身に向いているかいないかを判断すべき“、との思いから、社名を「SMILE SOL」と名付けた。お店のコンセプトとしては、「笑顔と元気」を重視して、合言葉は、「ノリと愛嬌」、とにかく、スタッフ全員が明るい接客サービスを行い、美味しい料理は、当たり前として、素材力ではなく、スタッフ力で、20代前半に支持され、リピート率80%以上を誇る。今後は、「粋なシリーズ」で、店舗展開をはかり、和洋中こだわらず、様々な業態の多店舗化を目指しつつ、同時にスタッフの独立も支援していく。

トラットリア・ピッツェリア テルツィーナ

「100年後200年後に残したい。」

堀川 秀樹 氏

イタリアンレストラン
1998年開業

高校生時代にアルバイトしていた飲食店で、お客様に料理を提供し、喜ばれた事が、心に残っていた。友人の勧めもあり、横浜のイタリア料理の新規OPEN店に入社。その時の厳しい下積み時代を経て、本場イタリアに渡り、1年半程修業し、帰国後、ご縁があり、北海道からお誘いを受け、来道する。しばらくして、横浜に帰り独立する予定だったが、イタリアに似た環境の北海道の魅力にすっかりハマり、当時市内には、パスタ専門店を含む十数軒しかなかったイタリア料理店を36歳で開業した。もちろん仕事は真剣に取り組むが、社風としては、イタリア時代に感銘を受けた、本場イタリアのように、上下間での垣根のない、自由で、対等で、温かみのある人間関係が築ける環境作りを意識している。店名の由来は、イタリア語で、「3連音符」を意味し、当初3人で始めたテルツィーナで、何十人もの人が、活躍できるお店になれるように、との目標から名付けた。創業以来16年間、毎日が同じ事のように繰り返す飲食店の中で、日々新しい気持ちで働ける職場環境をコツコツ創り上げ、ブレイクせずに、ゆっくりゆっくり右肩上がりの成長を続けて来た。今後は、人材を育てつつ、グループ展開や、他業界との連携活動も視野に入れ、三國シェフと共に立ち上げた、上川町の「フラテッロ・ディ・ミクニ」の成功事例を基に、北海道の食文化に貢献する取組みを進め、「100年後200年後も残る店」を目指す。

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