北海道 道央の先輩経営者からのメッセージ
「楽しい余韻を残したままお帰り頂く!」
小島 敦 氏
居酒屋2010年 開業
元々、歴史のある、素晴らしい飲食店に、アルバイトから入り、13年間勤めていた。店作りを学ぶうちに、いつか自分のお店を持ちたいと考え、探し始めて間もなく、気に入った物件と出逢い、平成22年開業した。お店のコンセプトは、“あえて、料理メニューを作らず、お客様が望むモノを提供し、ちょっとだけ珍しいお酒を楽しめるお店”だ。その狙いは、お客様に気に入ってもらい、親しみある接客から、会話のコミュニケーションを重視し、お客様のニーズを引き出事で、お客様とより親密な関係作りができるのだそうだ。仕入れで重視しているのは、“半歩先を行く仕入れ”で、あまり先行し過ぎないで、気軽さと楽しみを演出するのだそうだ。経営で大事にしているのは、“常にお客様を飽きさせない”事を念頭に、“面白さ・楽しさ”などを発信し続け、5回の外食機会のうち1回は来店してもらえるように、“好印象で、楽しい余韻を残したままお帰り頂く”事を大切にしている。今後は、札幌の未来の街づくりに貢献し、また、良き人材との出会いがあれば、北海道の一次生産者さんを助けられるようなお店の出店も視野に、ブレずに信じた道を進んでいく。
「アキナイで、絶対成功すると信じて、コツコツとやっていく。」
長沢 義則 氏
中華2001年 開業
元々、将来の夢として、自分のお店を持ちたいと考えていた。ホテルやチェーン店で14年程修行を積み、平成13年に札幌市北区で、1店舗目を開店した。そこから数年のうちに3店舗まで展開するも、体調を崩してしまい、一旦全店舗閉店を余儀なくされる。養生後、西区で、「中華厨房あんにん」として、再スタートした。屋号は、ゲン担ぎと、親しみやすさを表現しており、誰にでも、気軽に立ち寄ってもらえる明るいお店作りを目標とした。人気メニューは、独特のオリジナルソースが自慢のあんかけ焼きそばで、小さなお子様にも愛されているそうだ。開業当初は、サービスや、計数管理が不得手で、色んな本を読んだり、Webで検索したり、先輩に相談したり、とにかく勉強した。経営で大事にしている事は、“遠い将来ばかりを見るのではなく、目先の事に集中して、コツコツ頑張る事!”だそうだ。そうすると、自ずと、チャンスが巡ってくる。そして、何より信頼が得られるようになるとの信念からだ。今後は、現店舗を発展させつつ、外販活動にも着手しながら、人材が育てば、次のお店も考えた展開を図る。
「養鶏農家の挑戦!」
永光 洋明 氏
カフェ、そば2004年 開店
生家は、100年以上にわたり、代々続く開拓農家で、ホーレン草などの野菜を生産していた。5代目として、環境への影響、将来性、安定性、やりがいなど、様々な事を熟慮し、1998年から平飼い養鶏を始めた。2006年に、敷地内で蕎麦店を開店し、レジの傍らで、生みたて有精卵を使用し、生産性が高く、誰にでも愛されている商品、自家製“シフォンケーキ”を販売したところ、好評を頂き、百貨店バイヤー達の目に止まった。次々と販売ショップを出店。しかし、何分にも農業以外は、経験不足もあり、目の届く範囲で、全力を尽くす為、有明の地に、販売拠点を集約する事を目的として、国の6次産業化支援を受けながら、2014年に、“COCCOTERRACE”を開店した。人気観光スポットへのルート上という立地条件もあり、夏の時期は、長蛇の人だかりとなった。経営者として、大事にしている事は、FLコストのコンロール、季節変動の多い立地という事もあり、特に気を遣っている。今後は、北海道外への展開を視野入れ、自慢の卵商品を世に送り出していく。
「大事な事は全て大事にしたい。」
對 馬武 氏
イタリアンレストラン2011年 開店
19歳の時に務めたカフェバーで、ピザやパスタ、ワインと食事の美味しさを教えて頂き、23歳からホテルで基本の調理や本格的料理を学び、27歳から、お鮨屋さんで魚介の調理法とお店作り全般を教えて頂き、生まれた地でイタリア料理店を作りたいとの思いから、独立開業に至る。お店のコンセプトは、“地元の食材や、珍しい食材を使ったイタリア料理を気軽に楽しんでもらえるお店”として、北海道産小麦から作る、海老出汁たっぷりの「自家製ニョッキ(エビクリームソース)」が人気だそうだ。このお店を必要としてくれているお客様との、気持ち交わりが何より大切で、常に“大事なものは全部大事にする”という気持ちで、店舗運営に臨んでいる。これからお店を始められ方には、“互いに切磋琢磨しましょう!”とエールを送りつつ、昼間も食事を提供できるお店の出店も視野に入れ、運営していく。
「スィーツで人を笑顔にしたい!幸せにしたい!」
柬理 有美 氏
カフェ、ジェラート2010年 開業
事務系のOL時代から、甘いものが大好きだったが、“仕事帰りや、食事の帰りに立ち寄れる、遅くまで営業しているジェラート屋さんが近くにあればいいなぁ”と日頃から考えていた。いつしか、手に職はないけれど、大好きなモノであれば、自分でも作れるのではないか?との思いが高じて、独立を決意した。商工会議所や、専門家、創業塾に通うなど、様々な人のアドバイスや、支援を受けながら、「スィーツで人を笑顔にしたい!幸せにしたい!」という経営理念の基、平成22年に札幌市西区で、念願のお店を開店した。商品のこだわりとして、道東・中標津の“山本牧場”さんから直送で届く“養老牛放牧牛乳”は、ノンホモ、放牧育ちで、濃厚な味わいと、安心安全が特徴の牛乳が主原料になっていて、北海道産を基軸にしながら、全国の一番美味しい旬の素材を集め使用している。人の笑顔が笑顔を呼び、口コミで、支持が広がっていった。ひとえに、美味しい牛乳を生産してくださっている、山本牧場さんや、お客様、スタッフ、支えてくれるお仲間のおかげ!と、どこまでも謙虚だ。これから始める方には、「自分でも何もない所から、人の支えのおかげでお店ができたので、今度は自分が応援していきたい。」とエールを送る。今後は、多店舗化も視野に入れ、益々笑顔が増えるお店作りを行う。