北海道 道央の先輩経営者からのメッセージ
「“カレーを通じて人に喜んでもらう”関わった人すべてに喜んでもらえる生きかた」
原田 規正 氏
カレー平成20年開業
子供の頃から独立志向があり、独立するための資金作りと経験を得るために営業職の企業に就職し10年間にわたり準備を進めてきた。業種を決める際に重視したのは“人とのコミュニケーション”「ありがとう」があふれる業種で、商品を通じてどのように表現できるのかを考えた。お子様や年配の方々までより多くの人々に提供でき専門的になり過ぎないモノを探しつづけ、サラリーマン時代に数多く見てきた飲食店にしぼり、さらに国民食であるルーカレー店の開業を決意し、2008年に念願の開業を果たす。お店づくりで重視したのは“お客様にとって人生の居場所の一つに出来る所を増やしたい”との志だ。開業当初から数々の問題・失敗を乗り越えてきた。継続できた秘訣は“人”スタッフ・お客様・関連企業の多くの人の支えがあればこそ!だそうだ。経営で大事にしていることは、“関わった人すべてに喜んでもらえる生きかた”を重視している。今後も今までと変わらず、来てくれたひとに出来る限りのことをして差し上げたいと志を語る。
「料理の見た目と価格のバランスで他店よりも上を行く」
樫山 寿治 氏
和食平成24年開業
百貨店服飾系の仕事に10年程従事していたが、いつか独立したいと考え、元々父親が家業で営んでいた札幌市郊外の飲食店で5年程修業を積み、土地勘のある南区澄川で2012年に居酒屋「こうせつ」を開業する。意識したのは競合店の多い激戦区で勝ち残るためにすべきことを考え、敢えて看板メニューをおかず、ジャンルにとらわれない初めから〆まで楽しめるメニュー構成で、美味しいのはもちろんとして、会社帰りのお客様に喜んでもらえる雰囲気と会話を重視したお店作りを重視したそうだ。OPEN景気後、半年程で売上が下がり始めるも、じわじわと地元のお客様の支持を得て、2年目入る頃には確かな手応えを感じることができるまでになったそうだ。秘訣は“料理の見た目と価格のバランスで他店よりも上を行く”ことで、おっと思わせるクオリティーで感動と驚きを提供することだそうだ。損益分岐点、支出と収入のバランス感覚をもった計数管理を行い来年以降は移転、多店舗展開も視野に入れ、10年後までに4店舗年商一億円を実現可能な目標として運営努力を続けていく。
「生産者さんの思いをお客様に伝える“かけはし”」
下川部 康雄 氏
居酒屋平成14年開業
学生時代から、飲食店で勤めていた。当時から、35歳頃には、自分の店を持ちたいと目標を定め、飲食店全般にわたる修業も積み、運営に関わる知識・人脈・技術の習得に励み、以来飲食店一筋で働いてきた。役員として務めていた会社で、多くの店舗展開を経験し、実績を積む。2002年、自ら関わり、立ち上げたお店を、種々の事情により全て引き受ける形で独立する。その後赤字続きで、ドン底だと思っていた時に『人に相談する事の大切さ』を知り、 多くの友人、取引先、すすきの関係者、お客様に助けられ 2005年に「かけはし」をOPENした。お店作りのコンセプトは、文字通り、農家さん、漁師さん、酒蔵さんの思いをお客様に伝える“かけはし”となるお店として、食材の旬を大切にし、当時では珍しかった本格焼酎・こだわりの日本酒を数多く取り揃えた、“本物”を提供するお店だ。“最後に選ばれるものは何なのか?”という疑問と常に向かい合い、流行に流されず、コツコツといいモノだけを提供し、当たり前の事を当たり前に行う大切さを、多くの生産者さん達との対話から学び、お店の運営に生かしてきた事が、長い期間継続し続けられた要因と話す。経営者としては、“お客様に本当の美味しいモノを提供し、スタッフが成長する事”を大事にしている。今後は、人と人との“かけはし”になれるような店作りと、年配の方が働けるお店作りにも、果敢にチャレンジしていく。
「独立してからが勝負!」
小割 真樹 氏
居酒屋平成19年 開業
学生時代からアルバイトをしていたお店に就職し、いつか独立をしたいと考えていた。業種の特性上「独立してからが勝負」と思い、居酒屋・イタリアン・フレンチなど色々なお店で10年程修業を積み、2007年に30歳の時に念願のお店「旬の素材とワインのお店デスコ」をOPENした。 “気軽にワインと作り手の顔が見える身近な食材で作るイタリア料理のお店”がコンセプトだそうだ。継続できている秘訣は、先輩からたくさんのアドバイスをいただけた事と、ソムリエの資格を取得する事によって、自信を持ってお客様におすすめできる強みを得た事とだそうだ。経営で一番大事にしている事は、“ロスを徹底的に出さない工夫をする事”で少々食材費が高くても在庫を持たずに使い切る事を意識しているとの事。病期で閉店を余儀なくされた期間や、スタッフを育成できなかった期間などを乗り越えて、今後は経営者として、仕入・計数管理・料理全てにおいての経営力を身につけつつお客様に満足を提供していく。
「チャンスは無数にある両手を広げて拾いなさい」
端 佳代子 氏
カフェ平成12年 開業
父親が台湾出張の際にお土産として買ってきてくれた“台湾高山茶”に魅了され、すぐに現地取材に赴き即座に販売の事業化を決意。飲むと健康になれるという香り高い台湾茶を多くの皆様にもっと知ってもらいたいとの純粋な思いからだった。父親が教えてくれた「チャンスは無数にある両手を広げて拾いなさい。大丈夫!」という言葉に背中を押してもらいHPも含めて、何とか自分の手で作り上げ、寝る間を惜しんで仕事に打込んだ。2000年に家族と共に、安心・安全で良いモノだけを提供し、笑顔がいっぱい集まる場所として「台湾高山茶 Yuuka」を開業した。知らない事ばかりの開業だったが、家族・友人・出逢った方々が助け支えてくれたおかげでお店を開ける事ができたと当時を振り返る。台湾の生産者さんとも深い信頼で結ばれ、今では家族ぐるみのお付き合いをさせていただくまでになったそうだ。経営で一番大事にしている事は、“お客様が価値を決めている事を忘れず妥協や迷いなく信念を貫き通し、商品の質を決して落とさず良いモノだけを癒しと共に提供し続けること”だそうだ。今後は、同じ志を持つ方との出会いにより店舗展開も視野に入れ台湾茶の素晴らしさをより多くの方に知って頂く為の活動を行っていく。