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飲食店先輩経営者からのメッセージ

すでに飲食店経営者として活躍されている先輩経営者から後輩経営者に向けてのメッセージです。
これから共に飲食業界を引っ張っていく後輩経営者へたくさんのメッセージが寄せられています。

有限会社ONSTYLE

十勝の食・人・企業を広く発信する

木谷 修身 氏

アジア
平成13年開業

20代初めの頃に、素晴らしき出逢いの縁がきっかけで飲食店に就職した。結婚と奥様の出産を期に、骨を埋める覚悟で建築関係の会社に転職するも、身体的理由により止むを得ず退職。人生を模索し続ける中、飲食店を営んでいた実父の他界を契機に“弔い”の意味も含め独立開業を決意した。友人知人の協力を得て約半年をかけ居抜き店舗を手作りで改装し2001年「亜細亜食房ハロハロ」を開業。知識ノウハウは無いものの必死の努力でメニューを開発し当時はブームになる前で数少ないエスニック料理店での船出だった。初日から数日間の内に重大なトラブルに見舞われ存亡の危機に立たされたが、家族を守る為の正に“命がけの行動”で窮地を乗り越えたそうだ。紆余曲折を経ながら、その後入社した優秀な社員に良い意味での刺激を受け、良き相乗効果と共に店舗を展開、現在異業種も含め7店舗を運営している。経営理念は、“十勝の食・人・企業を広く発信する”として「地方からでも志があれば大きく羽ばたくことが出来る」ことを示し続けている。これから飲食店を始める方には「飲食業は大変なこともありますが夢と目標持って取り組めば大変やり甲斐のある仕事です。」とエールを贈る。

炭火deジンギスカンしまだや

自分が行きたい店を作ってたら10年経っていた

佐川 公章 氏

ジンギスカン
平成19年開業

同業界で修業を終え暖簾分けという形で独立開業。当時はジンギスカンが流行っており、すすきの界隈でも行列店が多く、あえて競合店の多い立地を選択した。ジンギスカン店舗は料理はおいしいがお酒が疎かになっておりお酒好きな佐川社長自ら厳選した焼酎を常時40本以上陳列。その販売方法もお客様側に焼酎棚を設置しお客自ら選んでボトルを取り従業員に渡し提供する。自然にお客様とのコミュニケーションが取れ種類も多いのでゆっくりと食べて呑めるようになり、客単価も上昇し再来店の動機にも繋がった。ジンギスカンの他にラム焼肉やホルモンも販売し地元のお客様のニーズに答えている。継続の理由は原価ありきの価格決めではなく自店を信用してくれるお客様の相場感を大事にしているそうだ。今後の展開はすすきのまで行かなくても食べれて呑める店を作る為、昨年月寒東に出店し郊外出店に力を入れている。ニーズは常に変化していくのでやってダメだったらすぐに方向転換し挑戦し続けている。完全なるお客様目線の考え方で社長自ら飲食店を訪れた際のストレスを自店に反映させ続けた結果、10年も経っていたと語る。

いただき繕

食は「心」も「身体」も構成する大切な要素、「良い食」をもっとたくさんの人に届けたい。

春山 亜季子 氏

食堂
平成23年12月開業

お店のルーツとなる 「美深農苑」は55ヘクタールにも及ぶ。徹底した自然農法により収穫された様々な野菜の「加工」「販売」「サービス」の場として「いただき繕」は誕生した。「素朴かつ贅沢」をコンセプトに完全菜食の料理に加え、テイクアウトできる弁当を提供している。開業当初の苦労を尋ねると、扱う料理が「わかりやすいメニュー」とは違い「とっつきにくいメニュー」のため、定着するまで時間がかかったことだそうだ。また飲食経験がないことも苦労したというが、かえって先入観を持つ事なく「世界の文化の発信地」という志を貫き通すことができたという。農園での出会いから始まり、ロンドン、東京、富山、福井、オーバンと仲間達がお店を立ち上げ、取組みは日本を飛び越え世界での活動となる。提供している「良い食」で体調が改善した方も増え、まさに「世界の文化の発信地」となった今でも「もっとたくさんの人に届けたい」と春山氏は力強く語る。今後も自信をもって提供する「食」を中心に、食材のテーマに沿った店舗展開をしていく。

PROM610

体にやさしい しっかりご飯

若木 幸雄 氏

食堂
2010年開業

夫婦でおいしくて体に優しいご飯を出せる店がやりたいという夢が一致し開業に至る。自宅の1階部分をリノベーションして店舗として活用。開業時は集客に悩んでいたがクーポン付きチラシ広告などを行い徐々に常連も出来た。クーポンにも一工夫して一回のみのお客様では終わらないような仕組みを作っているそうだ。看板メニューは週2回変わる“週替りご飯”で野菜を中心としたメニュー構成になっており、漬物も自家製を提供している。メイン通りではない立地条件ゆえ、土日のみ行ってる夜の営業でも目立ち、お客様を迷わせないよう看板や照明など外観告知に力を入れている。継続の秘訣は“おいしくて体に優しい料理を提供する店”という魅力をより多くの方に知らせ続けてきた事だそうだ。後輩経営者へのメッセージとして“食べたらおいしいのは当たり前でおいしい+そのお客様の何かプラスになることをして、SNS以外でも自らの形で情報を発信していき、しかけていく事が重要”とエールを贈る。

SWEET LAB(スィーツラボ)

相手の幸せを通して、自分が幸せになる

笹川 円 氏

洋菓子
2010年開業

父親が経営者で幼少期から自分が独立開業する事が当たり前のように教育されていた。販売経路を幅広く持てるスイーツを選択してパティシエを採用し開業に至る。開業当初は売上も無くシュークリームを作り中央区のオフィス街を売り歩く毎日を数年行っていたが知人から似顔絵ケーキの注文が入り、その事がきっかけで現在の看板メニューである似顔絵ケーキが生まれた。似顔絵はプロの似顔絵士とタッグを組み作成しているので業界一似ているケーキを作る事ができるそうだ。継続の秘訣は現状に満足せず少しづつ変化させていて特にホームページは注文窓口になる事もあり3回程解体し、より良い物を模索し作成している。常にお客様が気軽に来店できるように努め“相手の幸せを通して自分が幸せになる”を理念に従業員一丸になり店作りを行っている。今後の展開はまだ言えないが新事業を始めようと動いている。後輩経営者へのメッセージとしては“お金は多めに見ていたほうが良い。お金で困った場合は常にお金の事を考えており本質が見えなくなる。街などを歩いていてもヒントが多いので発見する目も持つべき”とエールを贈る。

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