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飲食店先輩経営者からのメッセージ

すでに飲食店経営者として活躍されている先輩経営者から後輩経営者に向けてのメッセージです。
これから共に飲食業界を引っ張っていく後輩経営者へたくさんのメッセージが寄せられています。

株式会社 ichimonji

強いコンセプトと、人の力で差別化を図り、4店舗目を開業予定

喜多 一 氏

カフェ、バー、ビアホール
平成2012年起業 2014年設立 

「旭川に無いものを、面白いものを作りたい」と、日本最北端のメイドカフェを4年前に開業。全国的にメイドカフェは、料理にあまり力を入れていないところが多いが、料理も美味しく、ドリンクの種類も豊富で、コーヒーは、ご注文をいただいてから豆を挽いて淹れるなど全体的なクオリティーも高いものにしているそうだ。苦労したのは、スタッフさんの教育だそうだ。お客様のための理想の接客について、オーナーの喜多さんの接客イメージやコンセプトを伝えていくことに苦労した。研修を続けることで、現在はリピーターの方がとても多く、1回来店された方は3分の1の方がリピートされ、毎日来店される方や東京から毎週通っていただいている方もいらっしゃるのが特長だそうだ。居酒屋さんやバーでも、マスターの人柄でお客様が集まることも多いと思うので、それも武器であり、人が大事だと語る。
全国あちこちで食事をしたり飲食店を利用していると、旭川の飲食店のレベルの高さを感じるそうだ。全体的なレベルがちょっと高めで均一化されている部分があると感じるため、食事では差別化しづらく、好みになってしまう分、別の特色を出していくしかないと、「強いコンセプト」と「人」の2つで闘っていると語る。
4店舗目として夏季限定で営業したビアガーデンも、コンセプトを強く打ち出した。オリジナルの制服を自分でデザインし、店内の雰囲気や内装にこだわり、料金設定なども差別化を図り、好調だったことから夏季限定ではなく店舗をオープンさせる予定だそうだ。また、数々のイベントも手掛け、旭川を面白くしたいと、400人規模の街コンを開催し、飲食店を活性化させた。
今後の夢としては、2年以内に札幌か東京にお店を出したいと意気込みを語る。

和バル たぱすの森

社長が一番元気でいること

武田友貴氏 氏

レストランバー
2010年開業

 長年にわたり様々な業種・業態のお店(客単価3000円の居酒屋から、10000万円のホテルレストランなど)に勤めてきた経験が今に結びついている。それらのお店で学んだことを全て注ぎ込める自分スタイルを発揮できる舞台を作りたいと考え独立を決意した。初めはバー業態のお店の経営からスタートだった。最初の壁は「お店を開いても思った以上に友人知人は来ていただけない。」ということに気づき、立地に合せ営業時間の変更や魅力的なイベント企画など次々にリリースし軌道に乗せていった。様々な紆余曲折を経て2015年に移転・業態変更した、コンセプトは「うまくて、1人でも来られる本物の九州料理が味わえるお店」として、九州料理=もつ鍋!という北海道に住む人がイメージする九州料理ではない本場の料理を提供している。中でも一番のおすすめは“馬刺し”だそうで、ほとんどの食材がそうであるように九州から直接仕入れた品物ばかりだ。継続してこられた秘訣としては「お客様を決して裏切らないこと」何故なら“美味しいものを仕入るのもお客様が支払ってくれたお金で買わせてもらっている”という意識を常に持っているからだ。そして経営者として一番大事にしているのは「社長が一番元気でいること」お客様はお店に“楽しさ”を求めて来店されるのに、「楽しめ!」とスタッフに対して怖い顔で教える上司にはなりたくない、とのポリシーからだ。これから始められる方には「よっぽどのウリがない限りは難しい業種と覚悟して、自分を守る軸をしっかり持って、臨んで欲しい」とエールを贈る。今後は、九州に北海道料理のお店の出店も視野にいれた色々なチャレンジを行っていく。

合同会社 MORROW‘s ・Beer & Restaurant MORROW’S  ・REAL ALE by morrow‘s  ・MORROW’S-旭神-

経営者として投資は惜しまず、満足せずに行動し続けることが大切

佐藤 潤 氏

レストラン
平成24年開業

何かを自分でやりたいと色々なことにチャレンジしていた中で、飲食店で料理の仕事もしていた経験から飲食店に興味を持つ。国や地域によって料理や食材が違うなど、文化と密着している背景にのめり込んでいったそうだ。
旭川の街中に、広くてたくさん人が入れる、大きく門が開かれているようなお店が欲しいと思ったことから、
ディナーとお酒を楽しみ、ランチとお酒も楽しめる。そんな空気感を出して行きたいと一店舗目をオープンした。やってみたいことが既存の店舗でできないなら新店舗を出そうというスタイルで、2013年に2店舗目、2015年に3店舗目をオープン。
経営者としては、成功するための投資は惜しまない考えで、広告は同じものは出さない、メニューはどんどん広げていき、メニュー表も内容も年に3回変える。コストを気にするのではなく、満足せずに行動し続けることを意識していると語る。また、スタッフさんの満足度を上げることも大切にしており、例えば有給は強制的に最低でも年に2回ずつ取ってもらうなど、現在代表2名、社員11名、パート32名の45名が働いているが、求人広告ではなく、店内での発信のみで、スタッフさんの紹介などで、人材不足に苦しむことなく経営できているそうだ。
これから始める方には、飲食店は始めるハードルが低い分、よく考えてコンセプトをもつことが大切。問題が起きた時に対処できるように開業前にしっかり勉強はしたほうが良い、とエールを贈る。

株式会社 菓子処たんぽぽ

開業後4カ月、火事で全焼。それでも愛と勇気を大切に走り続けた19年

伊藤 和成 氏

パン
平成9年開業 

大学3年生で卒業単位を全て取得したため、4年生になってからは東京のパンの学校で働きながら1年間修行し、当時は珍しい飲物も用意したイートインスタイルのパン屋さんを23歳でオープン。
開業前は実績がないので銀行からお金が借りられず、どうしようかと思ったものの、何か所も金融機関をまわり続けたところ、一つの金融機関だけが話を聞いてくれたことによって、夢や野望、熱い思いも伝えることができ、貸してもらえることになったのだそうだ。
苦労してオープンしたものの、4カ月で火事になり全焼。やるしかない!と、一から道具を揃え直してやり直したことで今に至る。
お店のコンセプトは【明るく楽しく前向きに】。作る人も接客をする人も、自分が楽しくなければ良い仕事ができないと、自分自身にもスタッフさんにも伝え続けている。
春夏秋冬、商品を新しくするのはもちろん、毎週月曜日にも新商品を出すことを自分に課して、だらけることなく19年続けてきたそうだ。
経営者としては、チャレンジを恐れない勇気と愛を大切にしている。スタッフさんもお客様も商品も全てが愛だと語る。これから始める方には、人間対人間を大事に、人との繋がりを大切にしていけば必ず夢は叶うので、勇気をもってチャレンジし続けてほしいとエールを語る。

親子カフェnoi

ママ目線で、子連れでゆっくり食事を楽しめるお店を実現

松倉友美 氏

カフェ
平成28年開業

子育て真っ最中のオーナーが、子連れでゆっくり行けるお店が欲しい!という思いで作った、子連れの方が気軽に行けるお店。ママ達は、家族優先で自分の食事は適当でいいと手抜きになってしまう方が多いので、子どもを遊ばせながら、ゆっくり食事をしてもらい、「まごわやさしい」「まめ・ゴマ・わかめ(海藻)・野菜・しいたけ(きのこ)」の栄養バランスの取れた食事を自分のためにとってほしい。また、常盤公園が近いので、お散歩がてら利用していただいたり、お年寄りの方も多い地域なので、ヘルシーで栄養バランスの取れた食事を取れるようにしたい。というコンセプトで、メニューも考案したそうだ。
子連れで飲食店を利用する際は、個室・小上がり、授乳室、おむつ替え台、子どもが遊べるキッズスペースがあるとゆっくりできるので、ママ目線でその全てを充実させて、子連れママ向けのイベントをお店で開催するなど、人が人を呼んでいるそうだ。
今後の展開としては、今来てくれている1歳前後の子ども達と一緒に、お店のイベントも年齢層の幅を広げながら、一緒に成長したいと語る。
これから始められる方には、お客様とお店との繋がりというより、自分とお客様との繋がりを大事にできるような人間関係を作り、人と人との繋がりを大切にしてほしいとエールを贈る。

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